スケマティック フィーチャとは

スケマティック フィーチャは、スケマティック フィーチャクラスによって実装されます。

これらのスケマティック フィーチャはスケマティック ダイアグラムに表示されます。スケマティック ダイアグラムは、ArcMap で生成し、開くことができます。ArcCatalog ではプレビューすることができます。また、ArcGIS Schematics API で開発されたアプリケーションを使用して作成/視覚化することもできます。

スケマティック ダイアグラムに含まれるスケマティック フィーチャは、フィーチャ レイヤに再編成されます。ダイアグラムを実装するダイアグラム テンプレートに関連付けられたスケマティック フィーチャクラスごとにフィーチャ レイヤがあります。各フィーチャ レイヤには、関連するスケマティック フィーチャを描画する方法(1 つのシンボルで描画する、カテゴリを表示する、など)やラベルを表示するかどうかを制御する固有のレイヤ プロパティがあり、標準の地理フィーチャの表示とまったく同じように制御されます。デフォルトのレイヤ プロパティはスケマティック データセット エディタ内で設定され、スケマティック ダイアグラム テンプレートによって管理されます。

スケマティック フィーチャは必ず、スケマティック データセットのフィーチャクラス テーブルに保存されます。

ArcGIS Schematics では、4 つのタイプのスケマティック フィーチャが実装されます。つまり、ノード、ノード オン リンク、リンク、およびサブリンクです。これらのスケマティック フィーチャの定義は次のとおりです。

ノードとノード オン リンク

スケマティック ノードは、ネットワーク グラフ内のジャンクションです。スケマティック ダイアグラムでは通常、ポイント フィーチャで表されます。

ノードは、ポリゴンまたはポリライン フィーチャで表すこともできます。これは主に、コンテナのように動作し、一連のスケマティック フィーチャを関連付ける必要があるスケマティック フィーチャに適用されます。

ノードの表示には、シンボル レイヤがスケマティック ポートとしてタグ付けされている(特殊な SchematicPort 文字列を使用)合成シンボルを使用することができます。このシンボルは、ポートへのスケマティック リンクの接続を管理するために使用できます。

ポートがあるスケマティック ノードを表す方法の詳細

ノードには、ジオグラフィック、セミジオグラフィック、またはグラフ座標を指定できます。ノードが表示されているスケマティック ダイアグラムで編集セッションを開始すると、Schematics のさまざまな編集ツールを使用して、手動でノードを移動することができます。同じ水平軸または垂直軸上に複数のノードを配置できます。2 つのノード間にバインド論理階層リレーションシップを確立して、ノードの操作時に特定のルールが適用されるように設定することもできます(たとえば、親ノードを移動すると、関連する子ノードもそれに従って移動するように設定します)。

スケマティック ノード オン リンクは、リンク パス ルートに位置するノードです。スケマティック リンク上の位置は、絶対位置として指定することも、相対位置として指定することもできます。ノード オン リンクは、関連付けられたリンクに完全に依存します。[ノード オン リンクの編集/移動] ツール アイコン [ノード オン リンクの編集/移動] ツールを使用すると、編集セッション中に参照リンク上でノード オン リンクを移動できます。リンクを選択して移動すると、それに関連付けられているノード オン リンクも自動的に選択されて移動します。リンクを破棄すると、そのノード オン リンクも自動的に破棄されます。ノード オン リンクを接続するリンクは、サブリンクです。

スケマティック ノード/ノード オン リンクのシンボル化に使用できる属性はすべて、スケマティック データセット エディタ内で、それらのノード/ノード オン リンクを実装するスケマティック フィーチャクラスに指定する必要があります。

リンクとサブリンク

スケマティック リンクは、ネットワーク グラフ内のエッジです。スケマティック ダイアグラムでは、ライン フィーチャで表されます。リンクは、パスを変更するいくつかのリンク ポイント(頂点)を通過します。直接的な単一線分で表されることもあれば、1 つまたは複数のリンク ポイントを通過する複数の線分で表されることもあります。スケマティック リンクを含むスケマティック ダイアグラムで編集セッションを開始すると、Schematics のツールを使用してリンクを編集することができます。

スケマティック サブリンクは、別のリンクの一部として存在するリンクです。1 つのノード オン リンクをそれに関連するリンクの端点ノードの 1 つに接続します。または 2 つのノード オン リンクを接続します。サブリンクは、関連するスケマティック リンク、および接続しているノード オン リンクに完全に依存します。1 つのリンクを選択して移動すると、そのサブリンクも自動的に選択されて移動します。リンクを破棄すると、そのサブリンクも自動的に破棄されます。同様に、ノード オン リンクを削除すると、それに接続しているサブ リンクも削除されます。

スケマティック リンク/サブリンクのシンボル化に使用できる属性はすべて、スケマティック データセット エディタ内で、それらのリンク/サブリンクを実装するスケマティック フィーチャクラスに指定する必要があります。

ノード オン リンクやサブリンクをリンクに定義すると、さまざまな部分で構成されるラインをグラフィカルに表示する必要がある場合に便利です。たとえば、電力分野の送電線では、配線に沿って地上部分と地下部分が組み合わされています。このような場合、サブリンクとノード オン リンクを使用して、地上部分と地下部分をグラフィカルに区別すると便利です。


7/10/2012