演習 6: ルート解析モデルの作成

複雑さ: 初心者 データ要件: ArcGIS チュートリアル データのセットアップ データ パス: C:\ArcGIS\ArcTutor\Network Analyst\Tutorial 目的: ModelBuilder と ArcGIS Network Analyst ツールを使用して、ジオプロセシング モデルを作成します。

この演習では、パリにある 21 の店舗を結ぶ最短の配送ルートを検索するモデルを作成します。

解析の準備

手順:
  1. ArcMap で「Exercise06.mxd」をすでに開いている場合は、ステップ 6 に進んでください。
  2. [スタート] [すべてのプログラム] [ArcGIS] [ArcMap 10] の順にクリックして、ArcMap を起動します。
  3. [ArcMap - はじめに] ダイアログ ボックスで、[既存のマップを開く] [詳細検索] の順にクリックします。
  4. Browse to C:\ArcGIS\ArcTutor\Network Analyst\Tutorial.

    これはチュートリアル データが格納されているデフォルトの場所です。

  5. [Exercise06.mxd] をダブルクリックします。

    ArcMap にマップ ドキュメントが表示されます。

  6. Network Analyst エクステンションの有効化
    1. [カスタマイズ] [エクステンション] の順にクリックします。

      [エクステンション] ダイアログ ボックスが開きます。

    2. [Network Analyst] チェックボックスをオンにします。
    3. [閉じる] をクリックします。
  7. [Network Analyst] ツールバーが表示されていない場合は、このツールバーを追加してください。

  8. [カスタマイズ] [ツールバー] [Network Analyst] の順に選択します。

    [Network Analyst] ツールバーが ArcMap に追加されます。

    [Network Analyst] ツールバー

  9. Network Analyst ウィンドウが表示されていない場合は、このウィンドウを追加してください。

  10. [Network Analyst] ツールバーで、[Network Analyst ウィンドウの表示/非表示] ボタン Network Analyst ウィンドウの表示/非表示 をクリックします。

    ドッキング可能な Network Analyst ウィンドウが開きます。

    [Network Analyst] ウィンドウ

  11. Network Analyst ウィンドウはドッキング/ドッキング解除できます。この演習では、コンテンツ ウィンドウの下にドッキングされています。

モデルの作成

手順:
  1. [標準] ツールバーの カタログ ウィンドウ ボタン カタログ ウィンドウ をクリックします。

    ドッキング可能な カタログ ウィンドウが開きます。

  2. カタログ ウィンドウで [Toolboxes] を展開します。
  3. [My Toolboxes] を右クリックし [新規作成] [ツールボックス] の順に選択します。

    ツールボックスの作成

  4. NetworkModel」と入力し Enter キーを押して、新しく追加したツールボックスの名前を指定します。
  5. [NetworkModel] ツールボックスを右クリックし、[新規作成] [モデル] の順にクリックします。

    モデルの作成

    新しいモデルがツールボックスに表示され、[モデル] ダイアログ ボックスが開きます。

    新しいモデル
    [モデル] ダイアログ ボックス

モデル内にルート レイヤを作成

次に、モデル内にルート レイヤを作成します。モデル内で Network Analyst を使用するワークフローは、ArcMap で Network Analyst を使用するワークフローと同じです。最初に、ルート レイヤを作成してプロパティを設定します。次に、入力値として使用するネットワーク ロケーション(ストップ)を追加します。最後に、結果を解析して表示します。

手順:
  1. メニュー バーで、[ジオプロセシング] [ツールの検索] の順にクリックします。

    ドッキング可能な 検索 ウィンドウが、[ツール] カテゴリが選択された状態で開きます。

    [検索] ウィンドウ

  2. 検索 ウィンドウのツールボックス リストで、[Network Analyst ツール] をクリックします。

    ArcGIS Network Analyst エクステンションに関係のあるツールセットとツールのリストが表示されます。

  3. 検索 ウィンドウで [解析] をクリックします。

    検索 ウィンドウには、ネットワーク解析関連のツールのみが表示されます。

    解析ツール

  4. [ルート レイヤの作成] リンクを [モデル] ダイアログ ボックス上にドラッグします。

    モデルに [ルート レイヤの作成] を追加

  5. [モデル] ダイアログ ボックスで、[ルート レイヤの作成] をダブルクリックします。

    [ルート レイヤの作成] ダイアログ ボックスが表示され、プロパティを設定できます。

  6. [入力ネットワーク データセット] ドロップダウン矢印をクリックし、[ParisMultimodal_ND] を選択します。
  7. [インピーダンス属性] ドロップダウン リストから [Drivetime] を選択します。
  8. [ストップを並べ替えて最適ルートを検出] チェックボックスをオンにします。
  9. [ストップの順番を維持] ドロップダウン リストから [PRESERVE_BOTH] を選択します。
  10. ツール ダイアログ ボックスが下図のように表示されます。
    [ルート レイヤの作成] ダイアログ ボックス
  11. [OK] をクリックします。

    入力解析レイヤがモデルに追加されます。[ルート レイヤの作成] ツールが黄色に変わり、出力が緑色に変わります。

  12. [全体表示] ボタン 全体表示 をクリックします。

    モデル全体が表示されます。

ルート レイヤにストップを追加

次に、[ロケーションの追加(Add Locations)] ツールを使用し、ストップとして店舗を追加します。

手順:
  1. 検索 ウィンドウから [ロケーションの追加(Add Locations)] ツールを [モデル] ダイアログ ボックス上にドラッグします。

    [ロケーションの追加(Add Locations)] ツールをモデル内にドラッグ

  2. コンテンツ ウィンドウ[Stores] フィーチャ レイヤを選択し、モデル上の [ロケーションの追加 (Add Locations)] の左側にドラッグします。

    [Stores] フィーチャ レイヤをモデル内にドラッグ

  3. [モデル] ダイアログ ボックスで、[接続] ツール コネクションの追加 をクリックします。
  4. [Stores] をクリックし [ロケーションの追加 (Add Locations)] をクリックして両方を接続します。表示されるショートカット メニューから [入力ロケーション] をクリックします。

    [Stores] を [ロケーションの追加 (Add Locations)] に接続

  5. [接続] ツール コネクションの追加 を使用して、[ルート][ロケーションの追加 (Add Locations)] に接続します。表示されるショートカット メニューから [入力ネットワーク解析レイヤ] をクリックします。

    [ルート] を [ロケーションの追加 (Add Locations)] に接続

  6. [自動レイアウト] ボタン 自動レイアウト をクリックします。

    論理的な順序でモデルが配置されます。

  7. [全体表示] ボタン 全体表示 をクリックします。

    モデルの概要

解析の実行ツールの追加

手順:
  1. 検索 ウィンドウから [解析の実行] ツールを [モデル] ダイアログ ボックス上にドラッグします。

    モデルへの [解析の実行] ツールの追加

  2. [接続] ツール コネクションの追加 を使用して、出力レイヤである [Network Analyst レイヤ][解析の実行] に接続します。表示されるショートカット メニューから [入力ネットワーク解析レイヤ] をクリックします。

    [解析の実行] ツールが黄色に変わり、出力レイヤが緑色に変わり、[解析が完了しました。] がシアンに変わります。

  3. [自動レイアウト] ボタン 自動レイアウト をクリックします。
  4. [全体表示] ボタン 全体表示 をクリックします。

    モデルの概要

  5. [選択] ツール 選択 をクリックします。
  6. [解析の実行] ツールの出力レイヤである [Network Analyst レイヤ (2)] を右クリックし、[マップへ追加] をクリックします。

    [マップへ追加] を選択

    これにより、モデルがマップ表示の最終出力に追加されます。

最適ルートを検索するモデルの実行

手順:
  1. [保存] ボタン 保存 をクリックして、作成したモデルを保存します。
  2. [実行] ボタン 実行 をクリックします。

    ArcGIS がルート解析を実行している間、ステータス ウィンドウが表示されます。

  3. 完了したらステータス ウィンドウを閉じ、[モデル] ダイアログ ボックスを閉じて、結果を検証します。

    モデルの保存を促すメッセージが表示されます。

  4. [はい] をクリックします。
  5. 新しいルート レイヤがコンテンツ ウィンドウに追加されます。Network Analyst ウィンドウにはすべてのストップと解析結果であるルートが含まれています。マップ上には読み込まれたストップと解析結果であるルートが表示されます。
    モデルの結果

結果をディスクへ保存するモデルの設定

手順:
  1. カタログ ウィンドウで [NetworkModel] ツールボックスを展開し、[モデル] を右クリックして [開く] を選択します。
  2. さらに解析を行うために最短経路フィーチャクラスにアクセスするには、フィーチャをメモリからディスク上にコピーする必要があります。
  3. 検索 ウィンドウのテキスト ボックスに「データの選択(Select Data)」と入力し、Enter キーを押します。
  4. 検索結果から [データの選択] ツールをドラッグし、[モデル] ウィンドウ内にドロップします。
  5. [接続] ツール コネクションの追加 を使用して、最終出力レイヤを [データの選択] に接続します。表示されるショートカット メニューから [入力データ エレメント] をクリックします。

    出力を [データの選択] に接続

  6. [モデル] ウィンドウで、[データの選択] をダブルクリックします。

    [データの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  7. [チャイルド データ エレメント] ドロップダウン リストから、[ルート] を選択します。
  8. [OK] をクリックします。

    ダイアログ ボックスが閉じます。

  9. 検索 ウィンドウのテキスト ボックスに「フィーチャのコピー(Copy Features)」と入力し、Enter キーを押します。
  10. 検索結果から [フィーチャのコピー(Copy Features)] ツールを [モデル] ダイアログ ボックス上にドラッグします。
  11. [接続] ツール コネクションの追加 を使用して、最終出力レイヤを [フィーチャのコピー(Copy Features)] に接続します。表示されるショートカット メニューから [入力フィーチャ] をクリックします。

    出力レイヤを [フィーチャのコピー(Copy Features)] に接続

  12. [モデル] ダイアログ ボックスで、[フィーチャのコピー(Copy Features)] をダブルクリックします。

    [フィーチャのコピー(Copy Features)] ダイアログ ボックスが開きます。

  13. ルートをフィーチャクラスまたはシェープファイルとして保存する出力先を入力します。

    たとえば、「C:\arcgis\ArcTutor\Network Analyst\Tutorial\Paris.gdb\path」と入力します。

  14. [OK] をクリックします。
  15. これでモデルの実行により最適ルートの解析が行われます。ルート サブレイヤを選択してフィーチャクラスにエクスポートします。[実行] ボタン 実行 をクリックしてモデルを実行できます。

モデルの削除

手順:
  1. カタログ ウィンドウで [NetworkModel] ツールボックスを参照し、[モデル] を右クリックして [削除] を選択します。

    モデルの削除

    削除を確認するメッセージが表示されます。

  2. モデルを実行した場合、[フィーチャのコピー(Copy Features)] ツールの出力先として指定した場所を参照して、作成されたフィーチャクラスを削除したい場合もあります。
  3. [はい] をクリックします。
  4. ArcMap を終了すると、「Exercise06.mxd」に対する変更は保存しません。

7/10/2012