トラバース ファイル形式

このトピックは、ArcEditor および ArcInfo にのみ適用されます。

トラバース ファイルは、トラバースを保存すると自動的に生成されます。また、ファイルを手動で作成し、[トラバース] ウィンドウに読み込むこともできます。

以下に、トラバース ファイルの例を示します。

DT QB
DU DMS
SP 454868.9 298986.09
EP 454868.9 298986.09
DD N90-0-0E 105
AD 45-0-0 100
TC C 45 D 100-0-0 L
NC C 45 D 100-0-0 C N45-0-0E R

トラバース ファイルは、方向タイプと単位、開始座標と終了座標を示すいくつかのヘッダー行で構成されます。その後に、トラバース内の各コースを表す行が続きます。

コースの方向は、正しい方向タイプと方向単位で表されている必要があります。方向にスペースが含まれていてはなりません。角度は、正しい方向単位形式で表されている必要があります。距離はすべて数値で指定され、トラバースを読み込む座標系の距離単位で表されていることが前提となります。

要素

意味

DT

方向タイプ(必須)。方向タイプは [方向-距離] コースと [カーブ] コースで方向を指定するのに使用します。有効な選択肢は次のとおりです。

  • QB - 四分円方位角
  • NA - 北方位角
  • SA - 南方位角
  • P - 極座標角

DU

方向単位(必須)。方向単位は [方向-距離] コース、[正接円弧] コース、[カーブ] コースで方向と角度を指定するのに使用します。有効な選択肢は次のとおりです。

  • DD - 10 進経緯度
  • DMS - 度/分/秒
  • R - 半径
  • G - グラジアン(gon)

SP

始点(必須)。トラバースの開始点座標を X、Y で指定します。次に例を示します。

SP 454868.9 298986.09

EP

終点(オプション)。トラバースの終了点座標を X、Y で指定します。次に例を示します。

EP 454868.9 298986.09

DD

[方向-距離] コース。方向と距離で指定される直線コースです。次に例を示します。

DD N90-0-0E 105

AD

[角度-距離] コース。1 つ前のコースからの相対的な角度と距離で指定される直線コースです。トラバースの最初のコースに指定することはできません。次に例を示します。

AD 45-0-0 100

TC

正接円弧コース。1 つ前のコースに正接する円弧コースです。TC の後の 2 対のトークンで円弧の作成方法を指定します。次の選択肢のいずれかに続けて値を指定します。

  • D - 円弧の中心角
  • A - 円弧の弧に沿った距離
  • C - 弦の距離
  • R - 円弧の半径
角度、弧、弦、半径の図
最後のトークンは、左右どちらの方向に円弧が曲がっているかを示します。
  • L - 左
  • R - 右
次の例では、弦の長さが 45 単位、中心角が 100 度で左に曲がっている正接円弧を定義しています。
TC C 45 D 100-0-0 L

トラバースの最初のコースに指定することはできません。

NC

非正接円弧。NC の後の 2 対のトークンで円弧の作成方法を指定します。次の選択肢のいずれかに続けて値を指定します。

  • D - 円弧の中心角
  • A - 円弧の弧に沿った距離
  • C - 弦の距離
  • R - 円弧の半径
角度、弧、弦、半径の図
次の対のトークンが円弧の方向を表します。次の選択肢のいずれかに続けて値を指定します。
  • C - 弦の方向
  • R - 中心点に向かう半径方向
  • T - 正接の方向
弦、半径、正接の図
最後のトークンは、左右どちらの方向に円弧が曲がっているかを示します。
  • L - 左
  • R - 右
次の例では、弦の長さが 45 単位、中心角が 100 度、弦方向が N45E で右に曲がっている非正接円弧を定義しています。
NC C 45 D 100-0-0 C N45-0-0E R

トラバース ファイル形式

関連項目


7/10/2012