ライン フィーチャを分割する方法

ライン フィーチャを簡単に分割して、複数のライン フィーチャに分解できます。ラインを分割するには、以下の方法があります。

ラインの手動分割

1 つのラインを手動で 2 つに分割するには、[ライン分割] ツール スプリット ツール を使用します。ラインはマウスでクリックした位置で分割されます。たとえば、新しい道路の交差点を作成する際には、[ライン分割] ツールを使用して、道路のセンターラインを 2 つのフィーチャに分割することができます。2 本の道路が交差している場合は、交点スナップを使用して分割するポイントを正確に指定できます。

分割操作により、既存のフィーチャの形状が更新され、フィーチャクラスのデフォルトの属性値を使用して新しいフィーチャが作成されます。

指定した距離またはパーセンテージでのラインの分割

[エディタ] → [ライン分割] コマンドは、指定の距離値、全長のパーセンテージ、または M 値に基づいて、選択したラインをラインの始点または終点から分割することができます。ライン分割により、既存のフィーチャの形状が更新され、フィーチャクラスのデフォルトの属性値を使用して新しいフィーチャが 1 つ以上作成されます。

[ライン分割] ダイアログ ボックスでは、ユーザがフィーチャを正確に分割できるように、元のフィーチャの長さを現在のマップ単位で表示します。

ラインの方向を示すための矢印がフィーチャに表示されるので、ラインを始点または終点から分割することができます。これらの矢印は、ラインを適切な方向で分割するのに役立ちます。

分割対象の選択ラインとラインの方向を示す矢印

均等な複数部分へのラインの分割

[エディタ] ツールバーの [ライン分割] コマンドでは、ラインを均等に複数の新しいフィーチャに分割できます。たとえば、この [ライン分割] オプションを使用して、ラインを同じ長さの部分に分解できます。この機能は、ArcGIS の以前のリリースに備わっていた [分割] コマンドと同様です。

交点でのラインの分割

[交点へ延長] ツール 交点へ延長 を使用すると、ライン フィーチャを交点で分割することができます。ラインはマウス クリックした位置で分割されます。分割操作により、既存のフィーチャの形状が更新され、フィーチャクラスのデフォルトの属性値を使用して新しいフィーチャが作成されます。

ライン フィーチャ間には複数の交点候補があり、2 つのライン上にある特定の位置か、1 つまたは 2 つのラインの延長線上にある隠れた交差ポイントのどちらかになります。フィーチャを交差ポイントまで延長する必要がある場合は、既存のフィーチャを延長するか、新しいフィーチャを追加することができます。

最も単純なケースでは、ライン フィーチャ間に交点が 1 つあります。以下の図では、ライン フィーチャが黒で描かれ、ポイントが交点に配置されています。右の図では、隠れた交差ポイントを示す赤いラインが表示されています。この場合、ラインは交差ポイントまで延長されます。

交差ポイント候補が 1 つのライン

より複雑なケースでは、交差ポイントが多数ありますが、一度に分割可能な交差ポイントは 1 つだけです。Tab キーを押すと、可能な交点を順に切り替えることができます。この場合、ポインタを移動すると、ポインタに最も近い交点が表示されます。その位置をクリックし、分割を実行します。

複数の交差ポイント候補があるライン

マルチパート ラインを操作する場合は、一度に 1 つのパートしか分割されません。複数のパートが同じライン フィーチャに交差する場合でも、クリックした交差方法に対応するパートのみが分割されます。最初のパートを分割したら、[交点へ延長] ツールを再度使用し、2 番目の交差ポイントのパートを分割します。

交点でのラインすべての分割

このセクションは、ArcEditor および ArcInfo にのみ適用されます。

[トポロジ] ツールバーの [ライン分割] ライン分割 を使用して、選択したラインを交差する箇所で分割できます。[ライン分割] を使用するために、マップ トポロジまたはジオデータベース トポロジを使用する必要はありません。

ライン分割の例

複数のライン フィーチャに対して [ライン分割] を使用すると、交点で新しいフィーチャに分割されます。

ラインの比例分割

このセクションは、ArcEditor および ArcInfo にのみ適用されます。

[COGO] ツールバーの [比例分割] コマンド 比例分割 は、指定された距離値に基づいて、選択したライン フィーチャを複数の線分に分割します。フィーチャの長さと入力値が異なる場合、その差分はすべての新しい線分に分配されます。[比例分割] コマンドは、COGO や測量データなど、正確な計測値を扱う場合に役立ちます。

たとえば、特定の長さに分割する必要があるライン フィーチャがあるとします。次の例は、13.79 フィート、48 フィート、60 フィート、60 フィートの 4 つに分割する必要があるライン フィーチャを示しています。このフィーチャを 4 つの新しいフィーチャに分割するには、[比例分割] コマンドを使用します。

4 つの新しいラインに分割されるライン

入力した長さを合計すると 181.79 フィートになります。入力フィーチャの長さがこの値よりも長いまたは短い場合、その差分は新しいフィーチャ間で分配されます。したがって、元のフィーチャの長さが 182 フィートである場合は、13.807 フィート、48.055 フィート、60.069 フィート、60.069 フィートの長さのフィーチャに分配されます。

頂点またはライン上のポイントでの分割

頂点またはライン上のポイントでラインを分割するには、ジオプロセシング ツールを使用できます。[フィーチャの頂点でラインを分割(Split Line At Vertices)] ツールは、ラインの頂点でラインを分割し、その結果、元のラインの各線分が新規フィーチャになります。[ポイントでラインを分割(Split Line at Point)] ツールは、ライン上またはラインの許容値の範囲内にあるポイント フィーチャの位置で入力ラインを分割します。

ラインの分割に関するヒント

ヒントヒント:

ジオデータベース フィーチャを操作するときは、分割時のオブジェクトの属性の振舞いを制御するライン分割ポリシーを設定できます。

ヒントヒント:

リプレゼンテーションやシェープ オーバーライドを使用する場合は、これらが分割でどのように処理されるかについての詳細をご参照ください。

関連項目


7/10/2012