データ管理ツールボックスの概要

[データ管理] ツールボックスには、フィーチャクラス、データセット、レイヤ、ラスタ データ構造を開発、管理、維持するために使用する豊富でさまざまなツールのコレクションが含まれています。

[解析] ツールボックスは空間または統計に関する問題の解決に使用し、[変換] ツールボックスは各種のデータ形式の変換に必要であるのに対して、[データ管理] ツールボックスでは、フィールドやワークスペースなどの基本構造の管理のような単純なタスクから、トポロジやバージョニングに関連する複雑なタスクに至るまでの各種機能を実行することができます。

ツールセット	説明
データ比較	[データ比較] ツールセットには、あるデータセットと別のデータセットを比較して、類似点と相違点をレポートするためのツールが用意されています。これらのツールを使用して、データセットに行われた変更を特定できます。これらのツールは、データセット内にある既存のデータの更新を検出する場合に最も効果的です。追加または削除されたデータを検出する場合は、追加または削除の最初のインスタンスを特定する場合にのみ有効です。これらのツールは、ジオメトリ、テーブル値、空間参照、およびフィールド定義の相違点をレポートできます。
データベース	[データベース] ツールセットには、ジオデータベースのさまざまな管理タスクのためのツールが用意されています。このツールセットのツールでは、特定のデータベース データ管理ツールに加えて、ジオデータベースのアップグレード、管理、および保守をカバーしています。
ディスコネクト編集	[ディスコネクト編集] ツールセットには、チェックアウト/チェックイン レプリケーションを実行するためのツールが用意されています。チェックアウト/チェックイン レプリケーションでは、リモート ユーザやモバイル ユーザが中央データベースからリモートやモバイルにデータを転送することが可能であり、ユーザは独立して操作できるようになります。これにより、リモート データベース接続のオーバーヘッドを回避すると同時に、ユーザは電子メールなどの他のネットワークベース サービスを維持できます。
分散ジオデータベース	ジオデータベースを分散させると、組織はそれぞれのデータを必要に応じて中央サーバから地方や地域のオフィスに分散させることができます。これは接続環境または非接続環境のどちらでも可能です。手順としては、ジオデータベースの一部または全体のレプリケーションを行い、そのレプリカを必要に応じて組織の各所に分散させます。レプリカが更新されると、同期プロセスによってオフィス間で変更を反映させることができます。
ドメイン	ドメインは、複数の属性フィールドで使用できる値の範囲を定義するための手段となります。ドメインを使用して、特定のフィールドに設定できる値を制限すれば、データの整合性を維持するのに役立ちます。ドロップダウン リストに表示されるフィールド値を制限することによって、コード値ドメインの整合性をチェックすることができます。範囲ドメインは編集時に自動的に整合チェックされます。
フィーチャクラス	[フィーチャクラス] ツールセットには、複数のフィーチャクラスの作成、アペンド、統合、更新など基本的なフィーチャクラス管理を実行するための一連のツールが含まれています。
フィーチャ	[フィーチャ] ツールセットには、フィーチャのジオメトリ タイプを別のジオメトリ タイプに変換し、フィーチャの正確さを確認するためのツールが用意されています。
フィールド	[フィールド] ツールセットには、フィーチャクラスのテーブルのフィールドを変更するツールが含まれています。
ファイル ジオデータベース	[ファイル ジオデータベース] ツールセットには、ファイル ジオデータベースのフィーチャクラスとテーブルを圧縮および解凍するツールが含まれています。
一般	[一般] ツールセットには、一般的なデータ管理操作を実行するためのツールが含まれています。フィーチャクラスやテーブルの結合、データセットの名前変更とコピーや削除、重複または同一のレコードの検索と削除、レコードの並べ替えなどを行うツールに加えて、ModelBuilder の機能を強化するツールも含まれています。
ジェネラライズ	[ジェネラライズ] ツールセット内のツールを使用すると、フィーチャを集約または除外できます。
グラフ	[グラフ] ツールセットは、グラフを作成および保存するためのツールを提供します。このツールを使用して、さまざまなグラフ（バー、ラインなど）を作成し、それをグラフ ファイルや画像として保存できます。
インデックス	[インデックス] ツールセットには、フィーチャクラスまたはリレーションシップ クラスに空間インデックスおよび属性インデックスを追加または削除するツールが含まれています。
テーブル結合	[テーブル結合] ツールセットのツールでは、レイヤとテーブル ビューの間に結合を作成します。[テーブル結合（Add Join）] ツールを使用して作成した結合は一時的なものであり、セッションの間だけ存在します。セッションにまたがって結合を維持する必要がある場合は、[リレーションシップ クラス] ツールセットのツールを使用してリレーションシップを作成することができます。
レイヤとテーブル ビュー	[レイヤとテーブル ビュー] ツールセットは、レイヤ、レイヤ ファイル、テーブル ビューを作成および操作します。
パッケージ	[パッケージ] ツールセットには、レイヤ（*.lyr）およびマップ ドキュメント（*.mxd）の統合、パッケージ化、共有を行うためのツールが含まれています。
投影変換と座標変換	[投影変換と座標変換] ツールセットには、データセットの投影法を設定し、データセットを投影変換するツールが含まれています。
ラスタ	[ラスタ] ツールセットには、ラスタ データセットを作成し、操作するツールが含まれています。
リレーションシップ クラス	[リレーションシップ クラス] ツールセットには、フィーチャクラス間およびフィーチャクラスとテーブルの間に関連付けを作成するツールが含まれています。
サブタイプ	[サブタイプ] ツールセットには、フィーチャクラスやテーブルのサブタイプを管理するツールが含まれています。
テーブル	[テーブル] ツールセットには、フィーチャクラスのテーブルの調整と検索を実行するツールが含まれています。
トポロジ	[トポロジ] ツールセットには、多数のフィーチャクラス間のトポロジ リレーションシップを管理するツールが含まれています。
バージョン	[バージョン] ツールセットには、データのバージョンを調整するツールが含まれています。
ワークスペース	[ワークスペース] ツールセットは、ArcGIS で使用されるデータ格納構造を作成する一連のツールから構成されています。これらの構造には、ワークスペース、フォルダ、2 種類のジオデータベース、フィーチャ データセット、および ArcSDE 接続ファイルがあります。

[データ管理] ツールボックスのツールセット