ジェネレート ファイル → カバレッジ(Generate)の仕組み

[ジェネレート ファイル → カバレッジ(Generate)] は、テキスト ファイルに格納されている生の座標から ArcInfo カバレッジを作成します。座標が適切なジェネレート形式になっている限り、任意の座標データを ArcInfo にロードできます。たとえば、ラインを生成するには、ラインごとのユーザ ID 番号に続いて、ラインを定義する一連の XY 座標の組を持つテキスト ファイルを作成します。これらのファイルの形式の詳細は、それぞれのフィーチャ タイプで説明します。

アノテーション

アノテーションをカバレッジに追加します。

アノテーション座標の形式:

<ID> <X> <Y> <angle> <size> <text...> 
end

アノテーションの座標形式の例:

1 2 1 90 .3 This is annotation 1 
2 3 4 -90 .3 This is annotation 2 
end
アノテーションの生成の例

指定した中心と半径を持つ円を生成します。

円座標の形式:

<ID> <X> <Y> <radius>
end

円の座標形式の例:

201, 3, 7, 2.0
202, 9, 4, 3.0
end
円の生成の例

カーブ

始点、中心点、終点の 3 つのポイントからカーブを生成します。

カーブの座標の形式:

<ID> <start_point> <center_point> <end_point>
end

カーブの座標形式の例:

301, 1,0 2,2 5,3
end
カーブの生成の例

フィッシュネット

四角形のセルのフィッシュネットを作成します。各セルの交点にノードが作成されます。次の座標ファイル形式は、フィッシュネットの出力を定義します。

セル サイズにゼロが指定された場合、座標ファイルの次の 2 行(行数と列数、およびフィッシュネットの反対側の隅)に基づいて、セル サイズが自動的に計算されます。

セル サイズがゼロより大きく、行数と列数の行がゼロである場合、座標ファイルの次の行はフィッシュネットの反対側の隅を指定します。指定されたセル サイズを使用して、原点と右上隅で定義されるエリア内に、隅の座標内に収まる行数と列数が自動的に計算されます。

次の図は、セル サイズの値が異なる場合の座標形式を示しています。

セル サイズ

セル サイズ = 0

0,1 - フィッシュネットの原点座標(X、Y)

0,0 - フィッシュネットの原点座標(X、Y)

1.1 - フィッシュネットの Y 軸座標(X、Y)

0,1 - フィッシュネットの Y 軸座標(X、Y)

4,4 - セル サイズ(幅、高さ)

0 - セル サイズ(幅、高さ)

4,4 - (行、列)の数

4,4 - (行、列)の数

4,4 - フィッシュネットの反対側の隅(X、Y)

セル サイズの値が異なる場合の座標形式を示した図。

次の例では、2 行 3 列のフィッシュネットが生成されます。フィッシュネットの原点は(0,0)です。(0,2)はフィッシュネットの正方向の Y 軸上にあるポイント、セル サイズは 1(幅)および 1(高さ)、行は 2 行、列は 3 列です。

0,0 
0,2
1,1 
2,3
フィッシュネットの生成の例 1

次の例では、フィッシュネットの原点が(2,0)にシフトしています。(2,2)は、フィッシュネットの Y 軸上にあるポイントです。フィッシュネットの Y 軸の方向は、(2,1)、(2,3)、(2,4)など他のポイントを使用しても定義できます。

2,0 
2,2
1,1 
2,3
フィッシュネットの生成の例 2

次の例では、フィッシュネットの原点が(3,2)にシフトしています。それに伴い、フィッシュネットの X 軸と Y 軸がどのように変化しているか注意してください。

3,2 
3,4
1,1 
2,3
フィッシュネットの生成の例 3

次の例では、フィッシュネットの原点は(0,0)のままです。しかし、グリッドの Y 軸が、直交座標系の Y 軸に対して回転しています。(2,2)は、回転したフィッシュネットの Y 軸上にあるポイントです。フィッシュネットの Y 軸の回転は、(2,2)の代わりに(1,1)、(3,3)、(4,4)のポイントを使用しても定義できます。フィッシュネットの正方向の Y 軸上にあれば、どのポイントでも構いません。

0,0
2,2
1.414,1.414
2,3
フィッシュネットの生成の例 4

次の例では、フィッシュネットの原点が(1,2)に移動しています。前の例と同様に、フィッシュネットの Y 軸は 45 度回転しています。(3,4)は、フィッシュネットの正方向の Y 軸上にあるポイントを定義しています。

1,2
3,4
1.414,1.414
2,3
フィッシュネットの生成の例 5

次の 3 つの例は、異なる方法で 4 行 4 列のフィッシュネットを生成しています。

セル サイズと行数/列数を指定します。

0,0
0,1
1,1
4,4

行数/列数とフィッシュネットの反対側の隅を指定します。セル サイズはゼロに設定されています。

0,0
0,1
0
4,4 
4,4

セル サイズとフィッシュネットの反対側の隅を指定します。行数/列数はゼロに設定されています。

0,0
0,1
1,1
0
4,4

ライン

アークをカバレッジに追加します。

ラインの座標の形式:

<ID>
<X,Y>
end
end

ラインの座標形式の例:

501 
2,8 
5,8 
5,5 
end 
502 
1,2 
4,5 
end 
end
ラインの生成の例

リンク

リンクをカバレッジに追加します。

リンクの座標の形式:

<ID>
<X,Y>
<X,Y>
end
end

リンクの座標形式の例:

3,10.5
6,10.5
3,0
4,0
end
リンクの生成の例

入力が正しいことは、各リンクに対して座標の組が 2 つ入力されていることで確認できます。アイデンティティ リンクは、両方の X、Y の組に同じ座標を指定することによって追加できます。

ポイント

ラベル ポイントをカバレッジに追加します。

ポイントの座標の形式:

<ID> <X,Y> {Angle} {Scale}
end

{Angle} と {Scale} をデフォルトの 0 および 1 のままにして、シンプルなポイント カバーを生成します。

601,3,7 
602,9,7 
603,5,4 
end
ポイントの生成の例

各ポイントの {Angle} と {Scale} の値を指定して、ポイント カバーを生成します。

601,3,7,45,2.5 
602,9,7,-30,0.5
603,5,4,90,1.5 
end 

ポリゴン

ポリゴンとラベル ポイントをカバレッジに追加します。

ポリゴンの座標の形式:

<ID> {AUTO | X,Y>}
X,Y
end
end

ラベル ポイントを指定してポリゴンを生成します。

701,7,7 
3,9 
4,5 
8,4 
9,7 
6,9 
3,9 
end 
end
ポリゴンの生成の例

次の例では、ポリゴン ラベル ポイントの生成と、閉じる頂点の追加がコードによって自動的に行われます。

701, auto
3,9 
4,5 
8,4 
9,7 
6,9 
end 
end 

ティック

ティックをカバレッジに追加します。

ティックの座標の形式:

<ID> <X,Y>
end

各ティックのユーザ ID と X、Y 座標を指定して、1 行に 1 つのティックを入力します。ファイルのティック座標の終了を指定するには、end を使用します。次の例では、出力カバレッジに 4 つのティックを追加しています。

801,0,0 
802,0,10 
803,10,10
804,10,0 
end
ティックの生成の例

7/10/2012